お掃除

掃除の基本10項目!やる気を出して効率よく掃除をするポイント

カナダで7年ハウスキーパーをしている家政婦がお掃除の基本を10項目まとめました

お掃除の目的を考えたことはありますか?
「部屋の乱れは心の乱れ」と言うように気持ちを整理することができるお掃除。勉強や仕事に集中するためや、来客が来るからとりあえず、なんて理由もありますよね。

私が考えるお掃除の目的はただひとつ

快適な空間と時間を捻出するため

埃やカビが溜まった空間はどんよりと重たいですし、散らかったお部屋では探し物に時間がかかります。

お掃除の目的は”お掃除をすること”ではなく、 “お掃除の後の空間でなにをするか”です。

家族とくつろいだり、読書をしたり、美味しいお茶を淹れたり、心地よく働いたり・・・

何かと忙しい現代社会、お掃除は効率よく終わらせてその後過ごす快適な時間を少しでも長く取れるようにお掃除の基本を10項目にまとめました。基本を押さえてお掃除をすると効率よくお家がきれいになるので時短にも繋がりますよ。

前半の4項目はお掃除のやる気が出る仕組みに繋がるポイントを、後半の6項目では実際の作業が効率よく進むためのポイントになっています。

姿勢に注意する

お掃除は多くの方にとってこの先一生付き合っていく家事なので体が健康でなければなりません。

しかしながら力を入れて掃除機をかけようと長時間前かがみになったり、汚れを落とそうと指先のみに力をいれてしまったりと体の一部分に大きな負担のかかる体勢を多くとってしまいがちです。

私はホテル勤務時代にベッドメイクが原因で手首の腱鞘炎を患いました。
1日20台ほどのベッドをつくるのに手の力のみを使って重たいマットレスを持ち上げていたからです。
その後マットレスを膝で支えるというコツを見つけてからは腱鞘炎が徐々に治って今ではすっかり完治しました。

お掃除が原因で体を傷めることのないように、無理な姿勢を長くとっていないか気にしてご自身を第一にいたわってくださいね。

掃除グッズは必要な場所に置く


食器洗いに必要なスポンジと洗剤はシンク周りにありますよね。

掃除グッズは、片づけやすく、取り出しやすい位置に収納することが重要です。

バスルームの掃除をしようと思い立ったとき、掃除道具がバスルーム内に無いといちいち取りに行かなければなりません。
バスルーム用の洗剤がストレージの奥の方にしまい込んでいると、取り出す労力でやる気がなくなってしまいます。

また、All purpouse cleaner(多目的クリーナー)やマイクロファイバークロスなどいろいろな場所で使えるものもあります。
リビング、キッチン、バスルーム、寝室などそれぞれの場所に収納しておくのもオススメです。

掃除グッズは掃除する場所の動線を意識して使用場所近くに収納スペースを設けましょう。

片付けは目立つ所から細かなところへ


お片付けはまず大きな範囲、目立つ範囲から進めます。

テーブルやソファーの上を片付ける、床の上に置いているものを片付ける。

そうすると目に見えて成果が出るのでモチベーションの向上にも繋がります

お掃除を始めるまでは腰が重いけど、やり始めたら楽しくなってくることってありませんか?

引き出しの中や本棚の整理などの細かなところは片付いたお部屋でモチベーションが高い時にやるととても捗ります。

ながら作業をしない

お部屋のお掃除の基本的な順序は以下になります。

片付け→埃とり→掃除機→モップがけ

上記の順序をひとつづつするのがポイントです。

片付けながら埃とり、掃除機をしながら片付けの方が効率的なのでは?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ながら作業は注意が散漫になりやすく返って中途半端な仕上がりになりがちです。

ソファー下の小さなおもちゃを掃除機で吸ってしまった!を回避するためにも1工程ずつきっちりと終わらせる方が結果的に早く綺麗に仕上がります。

拭き掃除は上から下、奥から手前


拭き掃除の基本は上から下、奥から手前の順序です。

下の方から拭くと上のほこりを取るときにまた下にほこりが舞い落ちてしまい二度手間になるからです。

例えば、カーテンレール→窓枠→テーブルの順に上から下に拭いていき、最後に床の掃除機をかけると1度で綺麗に仕上がります。

また、棚の上や中を拭く時は奥から手前に拭いていきます
手前から拭くと奥を拭いたときに、奥にあったゴミやほこりがまた手前にくるので二度手間になります。

まずは棚のものをどかす→奥から手前に拭く→戻す、という手順が最も早く綺麗に仕上がります。

ほこりが多いところは始めに乾拭きをする

長くお掃除をしていない箇所など、とにかくほこりが多い場合の拭き掃除はまず始めに乾拭きをします。

もし先に水拭きをしていまうと、ほこりが水分を含み泥となってその場にこびりついてしまうためです。そうなるとなかなか落とすことができなくなります。

例えばトイレの蓋とタンクの間の細いエリア。

いきなりお掃除スプレーを吹きかけるとほこりが取れなくなるので、まずは雑巾やトイレットペーパーなどでほこり取りをしてあげると、お掃除が楽になります。

リノベーション後のお掃除も要注意です。
先に掃除機やマイクロファイバークロスで可能な限りのほこりを取ってあげるとその後の作業効率が随分と変わってきます。

汚れに合わせて洗剤を選ぶ


汚れは大きく分けて、酸性の汚れとアルカリ性の汚れがあります。

酸性汚れにはアルカリ洗剤を使い、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使うと中和作用が働き汚れを分解してくれます。

汚れに合わせた洗剤を選ぶことにより、化学の力で簡単に汚れを落とすことができます。力をいれてゴシゴシとこする必要がなくなります。

酸性汚れにはキッチンの油汚れや皮脂汚れ、血液汚れなどがあります。これにはアルカリ性の重曹やセスキ、多目的クリーナーなどが有効です。

アルカリ性の汚れには水アカや石鹸カス、尿石などがあります。これには酸性のビネガーやクエン酸、トイレボールクリーナーなどが有効です。

台所洗剤などの中性洗剤は、酸性洗剤やアルカリ洗剤に比べて効き目はマイルドですが素材を傷める心配が少ないメリットがあります。

また中性洗剤は手肌への刺激も酸性洗剤、アルカリ洗剤と比べると穏やかです。

目地に沿う

テーブルやフローリングの木目や、冷蔵庫などのステンレス製品などには目地があります。

目地の中の汚れを落とすためにもできる限り目地に沿って拭き掃除や掃き掃除、掃除機がけをすると効率よく綺麗にすることが出来ます。

まな板を手洗いする際も包丁の刃が入る方向を意識してスポンジを走らせると包丁傷に入り込んだ汚れを掻き出しやすくなります。

掃除機はゆっくりかける


掃除機が埃やゴミを吸うのには割と時間がかかります。

ちょこまかと何度も前後させるのではなく、ゆっくりと1往復させる方が集塵量が多いです。目安は一往復6秒。押す時1、2、3、引く時4、5、6を意識されてみてください。

更に掃除機のメーカーごとに、前進させるときの方がよく吸う、後退させる時の方がよく吸う、などの特性があります。

是非お使いの掃除機の特性を気にされてみてください。

例えばこの子は前進させる時に良く吸うな、となれば前進をゆっくり、後退はやや早くすれば時間は最短に、パフォーマンスは最大で掃除機をかけることができます。

こまめなお掃除と時々お掃除の違い

最後に、こまめなお掃除と時々お掃除の違いについて解説します。

こまめにお掃除すると汚れは簡単に落とせますが、時々しかしないと頑固になり落としにくくなります。

お洋服にコーヒーをこぼした時を想像してください。
同じ汚れでもすぐに水ですすげば綺麗に落とせても、1週間放置すると頑固な染みになります。

落としにくい汚れはより強力な洗剤や洗浄剤が必要になり、素材や手肌にもダメージが強いものになります。
強くこする必要があれば労力もかかります。大変なので腰があがらず、更に放置して悪循環になります。

こまめなお掃除をしていると、頑固な汚れになりにくいため使う洗剤の種類も減り、収納スペースも少なくて済みます。

また、自分に合ったお掃除のルーティンを確立できるため無意識で綺麗を保てるようになります。

まとめ

今回はお掃除の基本10点を挙げてみました。

要点まとめ

1.姿勢に注意する → 一生続けるために体を労わる
2.掃除グッズは必要な場所に置く → サッと使える仕組みづくり
3.片付けは目立つ所から細かなところへ → お掃除のモチベーション向上
4.ながら作業をしない → 注意散漫による失敗を防ぐ
5.拭き掃除は上から下、奥から手前 → 二度手間を減らす
6.ほこりが多いところは始めに乾拭きをする → 頑固なほこりに変身させない
7.汚れに合わせて洗剤を選ぶ → 化学の力で簡単に汚れを落とす
8.目地に沿う → 汚れの方向を意識する
9.掃除機はゆっくりかける → 1往復6秒かける
10.こまめなお掃除と時々お掃除の違い → こまめなお掃除は好循環を生む

お掃除の目的は”あなたのための快適な空間と時間の捻出”です。

お掃除をして軽くなった空間で、何をして過ごされますか?
以上最後までご覧くださりありがとうございました。

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